読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法「勉強が面白くなる瞬間」を読んだ感想

家庭学習

読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法「勉強が面白くなる瞬間」
著:パク・ソンヒョク
Amazon評価4.1/5

「読んだらすぐ」「究極の勉強法」、、、。
年々、強気なタイトルの書籍が増えている気がします。

内容は、万人(自分や子ども)に当てはまるわけではない。
それは分かっているけど、強気のタイトルに惹かれてついつい手に取ってしまいます

まずはペラペラとめくってみたところ、じっくり読んでみたい箇所がたくさんありました。
どのページも、「自分のために」勉強を始めたい方にとってとてもためになる話だと思います。

今回は、その中でも「子どもに聞かせたい」「子どもの学びに役立てたい」と思ったところを、まとめておきます。

うまくなるまでは 全く面白くないものだ

何でも ある程度できるようになるまでは、ひたすら退屈なものです。
ゲームでさえ、最初はルールがわからずスキルもないので面白味が全く感じられないでしょう。
とにかくログインして、うまい人のやり方を参考に見様見真似で遊んでいれば、いつのまにか上達します。
こうして軌道に乗るとぐんぐん面白くなってきます。

確かに、習い事なども 上達するほどに楽しそうに通っています。
(でも最近のゲームは、最初から子どもたちを飽きさせないような工夫がされているため「容易な面白さ」を覚え、ますます依存傾向が強くなっている気がします)

家庭学習で勉強をますます面白いと感じるように、
「できるようになったから次に進む」「間違えたところだけを何度も繰り返す」だけでなく、できるようになった問題も繰り返し解いて、精度を高める時間を設けようと思いました。

なぜ「国語」を学ぶのか?

小2になった次男が言ったことがあります。

日本語しゃべれるのに、なんで国語の勉強するの?漢字だけでいいんじゃない?

この本ではこんな風に説明していました。

あなたが何をするにしても、
手助けしてくれる人を説得したり、誰かの意見を受け入れたりすることが必要になる。
その時必ず「言語」が必要となり、「豊富な語彙力」「表現力」が必須

雲のようにつかみ所のない思考でも、
しっかりした語彙力があればより具体的に明確に整理することができる

(一部要約しています)
子どもに話すときはもう少し分かりやすくする必要がありますが、国語を勉強する理由はまさにこれだと思います。
また、「国語能力があなたの職業に決定的に影響を与えますか?」という職業別のアンケートで、かなり幅広い職種で「そう思う」という回答が多いというデータも参考になりました。

なぜ数学を学ぶのか?

小5になった長男が言ったことがあります。

 

算数って、ここまで難しい問題やる必要ある?四則計算できればよくない?

 

この本ではこんな風に説明していました。

数学は、自分が持つすべての能力を向上させる。
記憶した公式を使うたびに「記憶力」が、解答へ導く過程で「論理力」が、問題の意図をくみ取ることで「観察力」が、
解けない問題の解答を読むときでさえ「理解力」が恐ろしいほど向上する

(一部要約しています)
似たようなことを子どもに話したことがありますが、こんなに的確に説明できていませんでした。
数学は精神力を鍛え、数学を超えて自分を輝かせる」という言葉もありました。
もちろんそれは数学に限りませんが、学習する教科の中で最も「解ききる→精神力」が一番 鍛えられるのは数学だなと納得しました。

やったことがないのと、できないのは違う

 

やったことがないから「分からない」だけなのに、自分で「できない」と決めつけてしまう。

挑戦するより前に「できない」とあきらめてしまうことは、金属に広がる「さび」のようなもの。
最初は小さなものでも、やがてさびのせいで物体の元の形も分からなくなってしまう。

(一部要約や自己解釈あり)

詩的な文章なので、このままでは子どもに伝わりづらいと思いますが、要は「あきらめ癖」をつけてはダメだということです。
あきらめ癖をつけないためには、様々な経験をさせて「これ知っている」「見たことある」「やったことある」 を増やしてあげることと、
何かが上達したときに、大げさでもいいから「できなかったことができた」ことを一緒に喜ぶことが大切だと改めて思いました。

この本は、勉強に限らずやるべきことをやる気にさせる内容でした。
厚めの本ですが、見出しが細かく分かれていて、気になる部分だけをどんどん読み進められます。

自分のために、子どものためにもおすすめです。

 

 

 

 

 

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