5歳~低学年「読解力」を育てる3つのステップ

家庭学習
学習には「読解力」「計算力」「思考力」の3つが大切だと考えています。
どれも、短期間では絶対に身につかないので、小さなころからコツコツと取り組む必要があります。

長男が大手進学塾に通いだして4カ月経ちますが、いまのところ国語だけは、家庭学習ゼロで上位をキープしています。(漢字は別でやっています)
これは小さなころから養ってきた国語力、特に読解力のおかげだと思っています。

読解力を育てるステップ① 量

まずはシンプルに、たくさんの文章を読むことです。
理由は2つ。
語彙力をつけるためと、文章になれるため、です。

たくさんの語彙を知っていることは、文章を理解するうえで重要です。
どんなにたくさん会話をする家庭でも、決まったコミュニティで使用される語彙には限りがありますので、年齢が小さければ、まずは色々なジャンルの本を読むことです。
自分で読めない、読まない子には、何歳でも読み聞かせをしてあげるといいと思います。

ジャンルの例

・昔話、名作、童話
・伝記
・ファンタジー
・歴史
・恋愛
・怖い話
・様々な職業が出てくるお話

・方言が出てくるお話
・海外の絵本の翻訳版
・図鑑       などなど。
ある程度たくさんの本を読んだ低学年くらいの子どもには、こんな本もおすすめです。

読解力を育てるステップ② 内容への理解を深める

量を読んで読むことに慣れてきたら、内容への理解を深めるような声掛けをします。
読み聞かせた本や、子どもが自分で読んでいた物語に対して質問したり感想を言い合うことです。
声掛けの例

・誰のお話だった?

・主人公は何をしに森へいったのかな。
・この時、どんな気持ちだったんだろうね
・〇〇(子ども)が主人公だったら、この時どうしてた?
・「ママは女の子がクマとお弁当を食べるところが面白かったよ。〇〇(子ども)は?」
→「・・・ここ。」
→「女の子がクマにびっくりして逃げ出すところが面白かったんだね」と場面を言葉にしてあげる。

子どもは意外と内容を理解していなくても、
セリフ
部分だけ読んだり、
挿絵を眺めたり、
最初と結末だけ読んだりして満足し、読んだ気分になっている
ことが多いです。
(うちでは次男がそのタイプです)

そんなゆったりとした読書の時間も素敵ですが、読解力を育てるために、時には内容を意識して読むように促すことも必要だと思いますし、親子の会話としても楽しい時間になります。

読解力を育てるステップ③ 文章の構成を考える

物語や文章の内容をしっかり理解できるようになったら、
その文章が「どんな構成でできているのか」を把握すると、長文に対する読解力がアップします。
ここでも会話をしながら、自然と文章の構成を意識するようにしていきます。

【会話の例:おおかみと七匹の子ヤギ のお話】

①最初は七匹の子ヤギが仲良く遊んでいて、お母さんヤギを見送ったね、

②次にオオカミがお母さんヤギのマネをしてなんとか家に入ろうとするね、
③とうとう騙されて家に入れちゃって七匹の子ヤギが食べられちゃったね、
④最後はオオカミのおなかから子ヤギを助けて、代わりに石を詰めて退治しちゃったね

どのシーンが好きだった?面白かった?


「②がハラハラしておもしろかった」

「③は嫌!こわかった!」
「④!助かってよかった!オオカミ退治できて良かった!」
「①が平和で良かった~」

物語のそれぞれの場面を意識することで、全体の構成を把握するきっかけになります。
これは、もっと長い児童書などでもできる会話です。

【会話の例:ヘレン・ケラー のお話】

このお話を何個かに分けるなら、どこで分ける?


「①サリバン先生に出会う前と、②出会ってからの2つかな」

「①サリバン先生に出会う前と、②出会ってから仲良くなるまで、③仲良くなってから文字を教えられるところ、④最後にことばの存在に気が付いたところをわけて、4つかな」

どんなに長い文章でも、細かく分けすぎないことが、全体を把握するポイントです。

全体の構成がつかめるようになると、物語全体を通しての主人公の心情の変化や、何を伝えようとしている文章なのかということが理解できるようになり、自然と長文の読解力が育ちます

国語の文章もんだいに取り組むときは、
↓画像のようにして、文章のまとまりごとに分けて、全体を把握する練習もします。

読解力を育てるおすすめ教材(5歳~低学年)


他の記事でも何度か紹介している「論理エンジン」です。

 ↓1年生でやってよかった家庭学習まとめからのコピー↓

論理力をつけるための読解問題ドリルです。「論理エンジン」は、200以上の高校がテキストとして正式採用しているそうですが、これはその小学校1年生用です。

問題自体は難しくはありません。
1~2ページにわたる物語文を読んで、あとからその物語に関する問題に答えていく方式です。
問題文の長さも、普段本を読んでいれば短いくらいですが、「なんとなく」ではなく「意味や様子を理解しながら読む」必要があります。

また、問題で要求されたとおり、解答を「文章から正しく抜き出すこと」、「言葉ではなく記号で答えること」なども必要です。
「文を読んで理解する」「何を聞かれているのか意識する」ことは今後すべての科目や様々な生活シーンで必要な力だと思いますので、比較的難易度の低いこのドリルは、文章題デビューにおすすめです。
※次男は「論理エンジン」にでてくるお話が好きで次々にやりたがり、小学校入学前に「2年生」「3年生」も終了しています。

問題として出てくるお話や文章が面白いのと、レベルに合わせてどんどん学年をあげて取り組めるのが我が家には合っており、定番の教材です。

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